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投稿日時: 2015-3-6 8:00:00
 比較文化学科では2015年2月8日〜13日、5泊6日の日程で「韓国スタディツアー」を実施しました(旅費・宿泊費は学科負担)。このスタディツアーは、比較文化学科の理念であります「共生と異文化理解」を現地で体験し、学生が韓国の学生と交流し、相互の理解を深めることを目的としたプログラムです。昨年12月から冬休み明けまでの1カ月程、参加者(1年生〜3年)を募集しました。応募条件は2000字の「日韓の現状と課題」を提出し、論文審査と面接により参加者を決定しました。定員8名に応募したのは5名(1年生1名、2年生4名)でした。論文審査と面接を行い、5名全員を合格としました。














韓信大学生との記念写真


 このスタディツアーは経済学部の林博史ゼミナールと合同で実施されました。林ゼミナールから7名(男子学生)と社会人4名が参加し、教員をあわせて19名で実施しました。スタディツアーは、関東学院大学との協定校であるハンシン(韓信)大学訪問(寮に宿泊し学生交流)、元「従軍慰安婦」のハルモニ(おばあさん)たちが共同生活している「ナヌムの家」訪問、水曜集会への参加、戦争と女性の人権博物館、景福宮、独立記念館、独島体験館、西大門刑務所歴史館などの見学を行い、朝鮮(韓国)の歴史、日本植民地支配の歴史、領土問題等を学びました。
















日本大使館前の「水曜集会」


 参加した学生の感想を以下に、紹介します。

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 「私は今回のツアーで歴史を学ぶだけでなく、韓国の学生と交流し、文化や物の考え方の違いについて学ぶことができました。短い時間でしたが異文化理解の良い機会となり、また別れを惜しむほど仲良くなれたことが一番印象に残りました。」

















「ナヌムの家」で元「従軍慰安婦」のハルモニの話を聞く学生たち


 「この韓国スタディツアーは、私にとってとても有意義なものであり、また自分の知識を増やすことができた貴重なものであった。去年のワールドスタディでも韓国を訪れたが、このツアーはそれ以上に韓国という国を知ることができた。歴史や言語に対する勉強不足を痛感し悔しい思いもしたが、この悔しさをバネとし、日韓の歴史や文化はもちろん、韓国語にも力を入れていきたいと強く感じた。」

















日本大使館前の「少女の像」


 「私はスタディーツアーに参加して、様々な資料館を周り、様々な場所へ訪れてきたが、一番印象に残っているのはナヌムの家に訪れたことである。日本人の私たちが行って良いのかと不安だったが、想像とは違いハルモニの方たちは必死に私たちに、ただ日本の政府に”謝ってほしい”などの思いを話してくれた。私は「従軍慰安婦問題」について以前から取り扱っていたので、彼女たちの生声で話を聞くと、涙腺が緩んだ。」

















「水曜集会」のハルモニ 

















韓信大学生との交流会






















世宗大王像の前での比較文化学科学生



投稿日時: 2015-3-3 11:00:00
 2月8日(日)から13日(金)まで、韓国に行ってきました。今年はじめて実施した比較文化学科の「韓国スタディツアー」です。経済学部教授・林博史先生のゼミと合同で、比較文化学科からは大内憲昭先生と学生諸君が5名(うち1名は現地で合流)、それから私。「韓国スタディツアー」の成果は、このホームページにアップ予定の『比較文化通信』に載るはずですから、そちらに譲ります。私が取りあげるのは「いただいた本の話」。手元に集まったパンフレットを見ながら、あれこれ考えた感想です。パンフレットは本? 拡大解釈、お許しください。

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 独立紀念館(10日)、ナヌムの家・日本軍「慰安婦」歴史館(同日)、西大門刑務所歴史館(11日)、戦争と女性の人権博物館(同日)、独島体験館(12日)、アジアの平和と歴史教育連帯(同日)。パンフレットを見学順に並べてみました。どうでしょう、韓国旅行の定番スポットはひとつもありませんね。ですが、みな日本語のパンフレットが用意されていました。なぜ日本語のパンフレットが用意されているのでしょう? それは、日本人に読んでほしいからに他なりません。書かれたものは読む。そこには〈書いたひと〉がいて、〈伝えたい相手〉がいるのです。


























独立紀念館 キョレの塔

 さて、ここから見学先の展示史料に話がとびます。見学した施設には、日韓両国の文献が数多く展示されていました。文献の年代は幅広いし、性格もさまざま。韓国の文献といっても、ハングル制定前は漢字ばかり並んだいわゆる漢文です。くずし字で書かれた日本の古文書もありました。私はハングルはわかりません。けれども、幸いなことに、江戸文学を専門にしているおかげで、くずし字や漢文でしたら、いくらかわかります。ゆっくり読んでいる時間はありませんでしたが、「大体こんなことが書いてあるんだな」ということはわかりました。




















ナヌムの家

 そして、さらに話は未来へとびます。100年後、いや50年後でもいい。漢文やくずし字を、だれも読めなくなってしまったら、どうなるのだろう――と。考えすぎでしょうか。国語の教科書には、漢文が「一応」載っています。ですが、勉強の優先順位は低くなりがち。くずし字にいたっては、大学の学部レベルでは扱うのが難しく、大学院になってやっとといった状態。むしろ、社会人向けに「くずし字を読む」講座が盛んと聞きます。漢文もくずし字も、未来はけっして明るくないのです。

 書かれたものは読む。そこには〈書いたひと〉がいて、〈伝えたい相手〉がいるのだから――日本語のパンフレットもくずし字の古文書も漢文の文献も、このことに違いはないと思います。「国際文化学部で、何で昔の日本の勉強をするの?」とご不満の諸君。書かれたものは、まず読んでみよう。そうして、何百年も前に生きていた〈書いたひと〉〈伝えたい相手〉を想い描いてみてはいかがでしょうか。

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 最後になりましたが、通訳にガイドに、大活躍だった韓信大学校日本学科の皆さんに心より御礼を申し上げます。



投稿日時: 2015-2-21 12:45:00
 日本では、近年、にわかに空き家問題がクローズアップされてきた。総務省の平成25年の統計(速報値)によれば、日本全国の総住宅数約6000万戸のうち、空き家数は800万戸を超えるまでになっている。にもかかわらず、一方ではホームレスがなくならず、他方では相変わらず新築住宅の建設が続いている。今、話題になっている『里山資本主義』(株式会社KADOKAWA発行)の著者達は、報道取材を回顧するなかで、故郷に帰りづらくなって都会にとどまるホームレスがいる反面、そのホームレスの故郷の事情は大きく変貌、高齢過疎化して空き家だらけになりつつある日本の現状に触れている(234頁)。

 空き家住宅は地方だけでなく大都市部でも問題になっているのに、そこでの住宅の確保は下宿学生や若い労働者にとって依然切実な問題となっている。そこで労働福祉分野を研究対象領域の内にもつ産業社会学の授業を担当する者として、ここ数年、ゼミナールでは労働福祉の中の企業福祉との関連で住宅問題も取り上げて来た。労働者の住宅問題は、急激な産業化の過程で、例えば19世紀後半のベルリン(賃貸兵舎都市と呼ばれた)に象徴されたドイツのように都市化とともに深刻化し、社会主義的な住宅政策、協同組合による住宅建設、田園都市構想、大企業による労働者社宅の建設等が生まれるきっかけになっている(相馬保夫『ドイツの労働者住宅』山川出版社)。戦後の日本は、産業化による地域開発政策の下で都市化が進むなか、高度経済成長期には大企業中心に若い労働者を確保するための社宅等の住宅支援策が、またその後も景気浮揚のための経済政策による持家援助策がとられてきた。その結果、大企業のような雇用の比較的安定した企業に就職し世帯を構えることができる若い労働者はマイホームを持つことが可能になったが、そのようなメインルートを外れた者は都市の厳しい住宅問題に直面するようになった。1980年代後半のバブル経済(土地・住宅のバブル)が1990年代前半に弾け、失われた○○年と称される国内経済の不安定な状況が続く現在、そうした傾向は一層顕著になっている。

 自動車産業と並び産業の裾野が広く、共に今日の産業化を牽引している住宅産業は、アメリカの住宅バブルの崩壊が世界金融危機にまで及んだように、経済社会全体に与える影響が非常に大きい。同様に大きな影響力を持つ自動車産業の発展は国内交通網を従来の鉄道網中心から自動車道路網を主としたものに再編してきたが、その結果、少子化・高齢化と過疎化が進む地方の交通の足の便はますます自動車運転免許の有無に左右されるようになった。現在、自動車産業は充電できるハイブリッド車等を通じて住宅産業とのつながりを持ち始めているが、若者の雇用が不安定化し少子化・高齢化が進むなか、金銭的に或いは体力的にマイホームやマイカーの所持は容易でなくなってきており、その意味では、どちらの産業もその持続可能性が問われているとみるべきだろう。

 人間の居住生活の要である住宅の問題は、経済的視点や統計データからだけではなく、より総合的に認識することから始める必要がある。そこで、現在ゼミナールでは社会学的総合認識の方法を用いて授業を進めているところである。




投稿日時: 2015-2-6 8:00:00
 表題の要望に応えて、今年の私の「ゼミ供廖複廓生)では『動きすぎてはいけない―ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学―』(千葉雅也2013)を読んでいます。「日本語学概論」という授業で配った資料(千葉氏と浅田彰氏との対談記事)をたまたま「ゼミ機廚陵召辰浸間で読んだことがきっかけとなりました。難しい本ですが、ちょっと引用してみると、

  破壊的可塑性は、脳神経をひとつの範例として、記憶・歴史の哲学を示唆するだろう。全面的に因果的では ない、いたるところに切断が、非意味的切断が走っている−(後略)

といった内容です。若手の哲学研究者によって一所懸命に書かれた本なので、読みごたえもあり、音を上げてしまうのではないかと心配ですが、熱烈ゼミ生M君の真摯な提案、および、その、大学生らしい背伸びに、逞しさを感じてもいます。
 「日本語学概論」での話ですが、昨年度最終回の授業終了後に、学生たちから拍手を受けました(教壇から遠回しな強要があったことは否み難いのですが)。授業アンケートにも、以下のような、嬉しい感想が綴られています。

 ・難しい話が多くて、今まで受けた授業の中で一番自分でよく考えた授業でした。この授業を受けて、自分で考えて、考えて、考え抜くことの楽しさや面白さを知りました。
 ・学生のうちにしか出来ない社会に出たあとの応用力を身につけるためのとても良い講義でした。

 学生たちの「ありがとうございました」の声を聞きながら講義を終えるのが、私の授業の約束事のようにもなっています。比較文化学科の、これは良き伝統です。

 ― とりとめもなく綴ってみました。すべてが日々の学びの一コマ、私の愛する、常設的な、比較文化学科の、風景です。よい学科になりつつあることを、日々実感しています。





投稿日時: 2015-2-3 15:00:00
 現代社会学科地域連携・ボランティアセンターは、12月20日(土)、関東学院大学金沢文庫キャンパスで行われた『〜映画を見てみんなの心をひとつに〜上映会「逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者」とグループディスカッション』(金沢区災害ボランティアネットワーク、社会福祉法人横浜市金沢区社会福祉協議会主催)に参加しました。














はじめのあいさつ


 当日はあいにくの天候でしたが、金沢区住民の方、関東学院大学地域ボランティア貢献学生会(CVC)(旧学生ボランティアサポーター)などあわせて約80名が参加し、「災害時の障がい者について考える」をテーマに上映会とグループディスカッションが行われました。














上映会の様子


 障がい者の方々の視点で東日本大震災時の状況が語られる映画を皆さん真剣に鑑賞されていました。その後、金沢区役所福祉保健課の方より障がいについての説明、金沢区在住の障がいを持つお子さんのご家族の方より東日本大震災時の様子のお話がありました。














グループディスカッション


 グループディスカッションでは、住民の方と学生が一緒のグループになり、「逃げ遅れる人々を出さないために」どういうことが必要か意見を出し合いました。関東学院大学地域ボランティア貢献学生会(CVC)の学生がグループディスカッションの進行役となり、活躍しました。最後は話し合った内容をグループごとに漢字一文字で表し、「知」「声」「関」「網」などの漢字が出ました。お互いを知る、声を掛け合う、地域づくり(ネットワーク)が重要という意見が多く出されました。














グループディスカッション


 年齢も立場も違う人たちが集まり、はじめは皆さん緊張した様子でしたが、最後は笑顔で和やかな雰囲気となり、充実した会となりました。














漢字一文字に表しました


現代社会学科地域連携・ボランティアセンターでは、金沢区災害ボランティアネットワークの活動に今後も参加していきます。

※金沢区災害ボランティアネットワーク…災害発生時に災害ボランティアセンターを立ち上げるために平常時から定例会やシミュレーション訓練などの活動をしている団体です。災害ボランティアセンターが立ち上がると、全国から集まるボランティアの受け入れを行ない、被災者のニーズを把握し、ボランティアとのマッチングを行ないます。東日本大震災や昨年の広島土砂災害などでもこの災害ボランティアセンターが設置され、スムーズな支援につながっているニュースが放送されていました。



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